今日のわし
サンフランシスコに住む、どうと言うコトのないわしの日記です。
悲しいできごと。
今日、昼にロンドンのH氏から国際電話があった。

H氏のお母さん(Margaret)が、たった今亡くなった事を知らせる電話だった。
Margaret はわたしの元義理母だ。

7月に救急車で病院に運ばれてから、
今日まで、わたしも2度ロンドンまで会いに行っている。

クリスマスには3度目のお見舞いに行くために、
チケットも買ってあったのに、もう会えない。

私は彼女が大好きだ。
辛辣なユーモアとそれに似合わない動物好き、
80半ばで亡くなるまで、恋多き女だった。
ハッキリとした性格で、敵か味方かのどちらかしかいないタイプ。
元女優だけにとても美しく、
私は今まで、彼女ほどキレイな足を持つ女性を見た事がない。

そんな彼女が、
7月に病院をおとずれた私を呼んで
筆談で私に「錠剤をちょうだい」と言った。
何も食べる事さえもできない状態の彼女に
どんな錠剤だとて、窒息してしまうのは目に見えている。

「病院が薬を出しているのに、勝手なことしたら先生に怒られちゃうよ。」
というと、
一差し指を口元に持って行き、
「内緒で」とジェスチャーした。

笑って、「だめだめ。」
と言って帰ってきたが、
Margaretは、自分で人生を終えようとしたのだ。
彼女は、そういう女性だ。

H氏も私も、出来る事なら助けてあげたい。
けど、現在のイギリスでそれは犯罪だ。

でも、今日彼女はこの世を去っていった。
もう苦しまなくていいんだ。
と思うと、それでいいんだと思わなくてはいけないのに、

わたしは、彼女にいてほしくて、
なんにも変わってほしくなくて、
神様がどこにいるのか分かったら、
(理不尽なのは分かっているけれど)
「誰も連れて行ってほしくないです!」
と、文句を言いたい気持ちだった。